【店主がこっそり教える】頑丈なチェストベッドはココを見ろ!家族の安全を守る『耐荷重』の新常識


その「きしみ音」、ベッドからの危険信号かもしれません


ベッドを使っていて「ギシギシ」「ミシミシ」という音が気になった経験はありませんか?
多くの方が「古いから仕方ない」「こんなものだろう」と見過ごしてしまいがちですが、実はそのきしみ音、ベッドが発する重要なSOSサインかもしれません。
ここでは、なぜベッドがきしむのか、そしてその先にどんなリスクが潜んでいるのかについて、長年の経験から解説します。


「まだ大丈夫」が危ない!きしみ音の正体とは?


ベッドのきしみ音の主な原因は、フレームの接合部の緩みや、木材の歪み、そして荷重を支える床板(すのこ)のたわみです。
購入当初は問題なかったのに、使い続けるうちに音が出るようになった場合、注意が必要です。
日々の睡眠中の寝返りなどで繰り返し負荷がかかり、ネジが緩んだり、フレーム自体が少しずつ変形したりしている証拠。
つまり、ベッド全体の強度が徐々に低下しているサインなのです。
「音がするだけで、まだ壊れてはいないから大丈夫」と考えて使い続けると、ある日突然すのこが割れたり、フレームが破損したりして、思わぬ怪我につながる危険性もゼロではありません。
特に耐荷重がギリギリの状態で使用していると、こうした経年劣化は早く進む傾向にあります。
では、ご自身のベッドが本当に安全なのか、どうやって見極めればよいのでしょうか。
その答えは、ベッドの「耐荷重」を正しく理解することにあります。
きしみ音の本当の原因と、安全なベッドの構造については、専門のコラムで詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。


なぜ?同じサイズでもベッドの頑丈さが違う理由


インテリアショップや通販サイトを見ていると、同じシングルサイズ、同じようなデザインのチェストベッドなのに、価格も「耐荷重」の数値も大きく違うことに疑問を感じたことはありませんか?「安い方で十分かな?」「でも、なぜこんなに頑丈さが違うんだろう?」と迷ってしまいますよね。
その答えは、ベッドの「見えない部分」の作りに隠されています。
ベッドの頑丈さは、フレームの構造、特にチェストベッドならではの「ボックス構造」の堅牢さや、体を直接支える「すのこ」の材質と厚みによって決まります。
すのこ一つとっても、強度に優れたLVL(単板積層材)を使っているか、調湿性に優れた桐を使っているか、またその厚みは十分かによって耐荷重は大きく変わります。
ダブルサイズ以上になると、ベッド中央のたわみを防ぐ「センターレール」という部品の有無が、耐久性を劇的に左右します。
こうした構造の違いが、耐荷重の差、そして価格の差となって現れるのです。
見た目だけでは判断できない、本当に頑丈なベッドを選ぶためのチェックポイントは、詳細記事で徹底的に解説しています。
後悔しないベッド選びのために、ぜひプロの視点をご確認ください。


あなたの使い方は大丈夫?耐荷重オーバーの落とし穴


ベッドの耐荷重は、ただ体重が範囲内ならOKという単純な話ではありません。
使い方によっては、知らず知らずのうちにベッドに過剰な負担をかけ、寿命を縮めてしまっている可能性があります。
ここでは、多くの方が見落としがちな耐荷重の落とし穴と、安全な使い方について警鐘を鳴らします。


意外と重い!計算から漏れがちな「マットレスの重量」


ベッドの耐荷重をチェックする際、ご自身の体重だけを気にしていませんか?実は、これは非常によくある間違いです。
ベッドフレームの耐荷重は、その上に載るすべてのものの重さ、つまり「寝る人の体重」に加えて「マットレスの重量」も計算に入れなければなりません。
耐荷重120kgのベッドに体重70kgの方が寝る場合、「余裕は50kgもある」と考えるのは早計です。
一般的なシングルサイズのポケットコイルマットレスでも、重さは20kg~25kgほどあります。
すると、実際の余裕は「120kg – 70kg – 25kg = 25kg」しかありません。
このわずかな余裕で、寝返りなどの瞬間的な負荷を受け止めなければならないのです。
もし厚手のマットレスやダブルサイズのものを使えば、その重量は30kg、40kgを超えることも珍しくありません。
気づかないうちに耐荷重ギリギリ、あるいはオーバーしてしまっているケースは、私どもがお客様からお話を聞く中でも頻繁にあります。
ご家族の安全な眠りのためにも、まずは正しい耐荷重の計算方法を知ることが第一歩です。


お子様との添い寝や二人使用で本当に重要なこと


ご夫婦やカップルでの二人使用、あるいは小さなお子様との添い寝。
こうした複数人での使用は、ベッドにとって最も負荷がかかる状況です。
この場合、単純に全員の合計体重が耐荷重を下回っていれば良い、というわけではありません。
考慮すべきは、寝返りなどで発生する「動的な負荷」です。
お子様は寝相が悪く、ベッドの上を動き回ることも多いため、大人だけで使うよりも大きな負荷が不規則にかかります。
絶対に避けなければならないのが、お子様がベッドの上で飛び跳ねて遊ぶことです。
これは静止耐荷重の想定をはるかに超える衝撃であり、すのこの破損やフレームの破壊につながる極めて危険な行為です。
安心して家族みんなで眠るためには、使用者の合計体重にマットレスの重量を足した上で、さらに十分な余裕を持たせた耐荷重のベッドを選ぶ必要があります。
では、具体的にどのくらいの余裕を見れば良いのか、そして家族構成に合った安全なベッドはどう選べば良いのか。
その具体的な指針と選び方のコツを、詳細コラムで詳しくご紹介しています。
大切な家族を守るために、ぜひ一度ご確認ください。



チェストベッドの耐荷重はどのくらい?安心して使うための基礎知識








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