「開かずの引き出し」にしないための、最初のチェック
チェストベッドの購入で、意外と見落としがちなのが「引き出しが左右どちら向きに開くか」という点。
これを最初に確認しておかないと、お部屋のレイアウトによっては、引き出しが壁に阻まれて「開かずの引き出し」になってしまう悲劇が起こりかねません。
なぜ「向きが決まっている」ベッドがあるのか？
「チェストベッドの引き出しは、全部左右どちらでも付け替えられるんじゃないの？」と思われているかもしれませんが、実はそうではありません。
製造コストを抑えるために、引き出しの向きが完全に固定された「左右固定式」のモデルも数多く存在します。
お客様の利便性を考え、組み立て時にお部屋のレイアウトに合わせて向きを選べる「左右付け替え可能」なモデルもあります。
この違いを知らずに購入してしまうと、後から変更がきかず、後悔することに。
まずは、この2つのタイプが存在することを、しっかりと認識しましょう。
「左右OK」の見分け方と、反対側の収納タイプ
では、どうすれば「左右付け替え可能」なモデルを見分けられるのでしょうか。
商品ページで、「レイアウトフリー」「左右OK」といったキーワードを探すのが最も確実な方法です。
付け替え可能なモデルを選ぶ際には、「引き出しの反対側」がどうなっているかも重要です。
ラグやスーツケースをしまえる「長物収納」タイプか、ホコリに強い「密閉収納」タイプか。
これも使い勝手を大きく左右します。
本編のコラムでは、具体的な確認方法と、反対側の収納タイプの選び方まで、詳しく解説しています。
長く使うなら「柔軟性」が最高のコストパフォーマンス
「今はこの向きでいいけど、将来もずっと同じとは限らない…」。
ベッドは長く使う家具だからこそ、将来の変化に対応できる「柔軟性」が、結果的に最高のコストパフォーマンスに繋がります。
模様替えや引っ越しで、ベッドが「置物」になるリスク
お部屋の模様替えや、特に「引っ越し」は、ベッドのレイアウトにとって最大の関門です。
新しい寝室の間取りによっては、今まで使っていた向きでは引き出しが壁付けになってしまい、せっかくの大容量収納が全く使えない「ただの箱」と化してしまう可能性があります。
そうなれば、ベッドの買い替えも検討しなければなりません。
左右付け替え可能なベッドは、こうしたリスクに対する「保険」のようなもの。
どんな間取りにも対応できる安心感は、価格以上の価値があると言えるでしょう。
ただし「ワンタッチ」ではない？組み替えの実際
「左右付け替え可能」と聞くと、いつでも簡単に変更できると思われがちですが、実は注意が必要です。
その変更は、多くの場合「最初の組み立て時」に決めるものであり、後から変更するには、ベッドを一度分解して、逆のパターンで「再組立て」する必要があります。
決して手軽な作業ではありません。
なぜワンタッチで変更できないのか？そこには、ベッドの強度を保つための構造的な秘密があります。
その理由と、再組立ての具体的な手順については、詳細記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
・チェストベッドの引き出しは左右どちらでも設置できる？
